鬼灯(ほおずき)の匂い
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昔からほおずきが好きなのだ。
この色。食べられないけれど美しい、その実の色。
からすうりもそう、見つけると目が離せなくなる。

ほおずきを、紙風船のようにふくらまして、
音を鳴らすことができるのは母だけだった。
大人になれば、できると思っていたのに
いまだ鳴らすことができない。

第一、せっかちなひとには、その実を壊さずに揉んで
種だけ取り除いて風船にすることじたい、難しいのだ。

てのひらにそっと包んで、ほおずきの香りを確かめる。
夏休みの庭の匂い。
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by favoriteworks | 2009-08-15 12:38 | memory
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