カテゴリ:想う( 155 )
刹那
「わたしは、あなたと永遠に会えなくなる前の刹那、
ここで、こうしてあなたと共に、過ごしています」

ずっと心のなかにあったそれが
気体が液体に、固体に変化するみたいに
とうとう言葉になり、明け方の夢にこぼれ出た

うれしいときにも、かなしいときにも、
怒っているときにも、どんなひとと会うときにも
この言葉を抱いていると、やさしい、静かな気持ちになれるのです









[PR]
by favoriteworks | 2011-11-17 10:39 | 想う
Nightfall
a0024222_95141.jpg


過去は夕闇、未来は暗闇
いつもその境目にいて
いつかどこかで、は夢の話
たしかなのは、今ここだけ









.
[PR]
by favoriteworks | 2011-10-24 09:52 | 想う
花を贈る人
花を贈るのが上手な人は女でも
どこか男前なところがある。

運転の仕方とか、服の趣味とか
人を喜ばせる方法とか
ひとりの時間を愉しむところとか。

a0024222_23292959.jpg

[PR]
by favoriteworks | 2011-10-20 23:27 | 想う
Birds
鳥の絵葉書をテーブルに並べて
さっきから眺めている

言葉をひとつも書かずに投函しても
想いが伝わるような気がしている

「鳥のルートとはそうしたもの
常に沈黙ではじまる」
(ashes and snow)

a0024222_15572646.jpg







.
[PR]
by favoriteworks | 2011-09-27 15:58 | 想う
盗まれたレンブラント
「盗まれたレンブラント作品を教会で発見
犯人は盗難が大きなニュースとなったため、
売却するのも難しいことに気付いたのではないか」
米ロサンゼルス CNN (2011.8.17 10:42)


のニュースに、べつの想像をしてしまった。

それは、盗み出したレンブラントの絵画を、
癌に侵された妻のベッドの上に掛けた男、
リチャード・ナーワルの話。

彼は妻と一緒に過ごした人生のひとこまひとこまを綴った手紙を
毎日のように妻に宛て、郵便局へ出しに行った。

毎朝手紙が届くと、ふたりはレンブラントの下に横になって、
声をそろえて読んだのだった。
すると一通ごとに、日ごとに妻はよくなっていき、一年後に
元気を取り戻したという。
そして366日後、ブライダルヴェールのシルクで包まれた絵画が
美術館へ送り返された。

a0024222_16345290.jpg


それはコルベールのashes and snow 『手紙で綴られた小説』
のなかの、わたしが気に入っている話のひとつです。

a0024222_16351187.jpg







.
[PR]
by favoriteworks | 2011-08-17 16:40 | 想う
ただ一緒にいるだけで
犬たちは来し方行く末を思い煩わない。

群れの仲間で、ただこうして
一緒にいるだけでいつも
安心な気持ちなんだ。

a0024222_11303622.jpg

[PR]
by favoriteworks | 2011-05-14 11:30 | 想う
花々の写真
a0024222_15225068.jpg


何のために花々の写真を撮るのか

突然、思い出して号泣した

灼けるような陽射しの昼下がり
誰もいない植物園の、蓮池のほとりで
[PR]
by favoriteworks | 2010-08-15 23:21 | 想う
流れる言葉
声にならない言葉が水のように
溢れては消えていく

聞き流してくれてありがとう
ときどき、掬ってくれてありがとう

a0024222_15185724.jpg

[PR]
by favoriteworks | 2010-08-07 23:14 | 想う
人生最後の日
Live everyday as though it were last

母の手帖の最後に、書いてあった。

(毎日を今日が人生最後の日と思って生きよ)

時々、そんなことを言っていた。

あるいは、一期一会。

(あなたとこうして会っているこの時間は二度と来ない一度きりの
時間だから、今この時を大切に、できる限りのことをしましょう)

母の生きかたそのもの。

美容院に行き、好きな服を着て、
読みかけの本と愛用の万年筆と手帖を携えて
洗顔石鹸や化粧水も持って、ちょっと旅行にでも行くみたいに
入院してまもなくほんとうに旅立ってしまった母。

ずっとずっと以前、病気になどなる前に、約束をした。

「本が読めなくなった時が終わりだと思うわ」

「そのときは、わたしが読んであげるよ」とわたしは言った。
なにかしてあげる時が、もっとたくさんあると思っていた。

読書が大好きだった母の枕元で、わたしは
母が数ページ読んで栞を入れていたところから
音読していた。それしかできなかった。

そしてそれは、母のためではなく、
この自分のために他ならなかった。

.


.



.




.




.
[PR]
by favoriteworks | 2010-07-29 23:59 | 想う
七夕
a0024222_1331611.jpg


願い事が
色とりどりのかたちになって
夢のように揺れていた

いまさら書くこともない
なんて思わないで
手を合わせるときに祈ること
朝晩思うこと
こどもたちみたいに
文字にしてみてもいいのかもしれない

a0024222_1335423.jpg



.


.


.
[PR]
by favoriteworks | 2010-07-07 13:04 | 想う