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人生最後の日
Live everyday as though it were last

母の手帖の最後に、書いてあった。

(毎日を今日が人生最後の日と思って生きよ)

時々、そんなことを言っていた。

あるいは、一期一会。

(あなたとこうして会っているこの時間は二度と来ない一度きりの
時間だから、今この時を大切に、できる限りのことをしましょう)

母の生きかたそのもの。

美容院に行き、好きな服を着て、
読みかけの本と愛用の万年筆と手帖を携えて
洗顔石鹸や化粧水も持って、ちょっと旅行にでも行くみたいに
入院してまもなくほんとうに旅立ってしまった母。

ずっとずっと以前、病気になどなる前に、約束をした。

「本が読めなくなった時が終わりだと思うわ」

「そのときは、わたしが読んであげるよ」とわたしは言った。
なにかしてあげる時が、もっとたくさんあると思っていた。

読書が大好きだった母の枕元で、わたしは
母が数ページ読んで栞を入れていたところから
音読していた。それしかできなかった。

そしてそれは、母のためではなく、
この自分のために他ならなかった。

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by favoriteworks | 2010-07-29 23:59 | 想う
月とレンズ
昼間の月が美しかったので
夕方、真上に来る頃に再び
望遠で撮りに行く

昼間に出て深夜に沈む
上弦の月

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by favoriteworks | 2010-07-18 20:42 | 観る、読む
旅するように散歩
散歩するように旅をして
旅をするように散歩する

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by favoriteworks | 2010-07-18 18:37 | 散歩
風鈴
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ほおずき市で貰った風鈴は
花火の絵柄

さっそく窓の外に吊るし
ガラスのチリンという音色に
耳をすます

夏の日の今のこの
ほんのひととき

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by favoriteworks | 2010-07-11 17:57 | 聴く
四万六千日 ほおずき市
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浅草暦を眺めては楽しみにしていた
ほおずき市。早起きして浅草寺の境内へ。

帰り道、浅草の町中に四万六千日(しまんろくせんにち)
と書いてあるのが気になって聞いてみれば、まあなんと
7月10日に参拝すると四万六千日分の参拝に相当するご利益が
得られるというではないですか。

これは誰かと分かち合わなくては。

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by favoriteworks | 2010-07-10 17:44 | 散歩
七夕
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願い事が
色とりどりのかたちになって
夢のように揺れていた

いまさら書くこともない
なんて思わないで
手を合わせるときに祈ること
朝晩思うこと
こどもたちみたいに
文字にしてみてもいいのかもしれない

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by favoriteworks | 2010-07-07 13:04 | 想う
師匠のこと
公に師弟関係を結ばなくても
会えなくても
行き詰った(息詰まった)時
あのひとならどうするだろう
と想像してみることができる
この人生の中で
そんなひとに
出会えたことに感謝する


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by favoriteworks | 2010-07-06 13:01 | 想う
五位鷺
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足の長いペンギンを見た気がして立ち止まる。

お能にも登場する、美しい五位鷺は
英名 Black-crowned Night Heron

黒冠の、夜の青鷺。

青い鳥は、気がつきさえすれば、すぐそこに。

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by favoriteworks | 2010-07-04 17:30 | 散歩
薄淡い青緑の本 の続き
蝉もなかない
くれがたに、
ひとつ、ひとつ、
ただひとつ、

キリリ、キリリと
ねぢをとく、

みどりのつぼみ
ただひとつ。

おお、神さまはいま
このなかに。

「夕顔」/ 金子みすヾ 

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蓮が咲くのは「あけがた」だろうか
違う花なのに、蓮池まで来たとき、唐突に思い出した。

『白い花と鳥たちの祈り』(河原千恵子 著)には
この詩を暗誦している郵便局員が出てきた。

『僕の生活散歩』(三谷龍二 著)で
日常の台所の窓から非日常のように
蓮池が見える話があった。

『岸辺の旅』(湯本香樹実 著)は
夢か現かわからない、せつない小説だった。
いつもどこかで、水の音が聴こえた。
この水辺の散歩と似て。

本を読んだ後、目の前の現実は
少しだけ、読む前と違っている。

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by favoriteworks | 2010-07-04 15:58 | 観る、読む
薄淡い青緑の本

浅葱色、それともARAUCANA BLUE
薄淡い灰色味を帯びた青緑と白。

手にした三冊の本が偶然、同系の色あいで
どれもがその色のように、読む心に
静かに寄り添うものだった。

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by favoriteworks | 2010-07-02 15:49 | 観る、読む