オリーヴ・キタリッジの生活
リアリスティック。
アメリカの田舎町の話で、派手なドラマが展開されるわけでもなく
特別心惹かれる人物が登場するわけでもないのだけれども
リアルな小説だった。光や空気の匂いが伝わってくるのだった。
場景を映画やドラマのように観たのだった。

翻訳は『グレード・ギャッツビー』フィッツェラルド
『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリの小川高義。

『オリーヴ・キタリッジの生活』
エリザベス・ストラウト/小川高義

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# by favoriteworks | 2011-06-12 22:11 | 観る、読む
記憶の画家
脳神経科医オリヴァー・サックスが記した7人の患者の物語
『火星の人類学者』を読んで、一番印象的だったのは、
記憶の画家、フランコ・マニャーニの例だった。

熱病に浮かされて夢をみてから絵筆をとるようになり
何十年も前、幸せな子供時代を過ごしたトスカーナの
ポンティトという村の写実的な、時に超現実的な風景画を
遠く離れたアメリカで描き続けている。自分を、
「永遠に失われた世界の記憶をもつたったひとりの生存者」
と感じながら。

もうひとつ、訳者あとがきに心をつかまれた。
わたしたちは五感を通して、自分が住んでいる世界をとらえる。知覚によって、自分が住んでいる世界をつくりあげ、そのなかで暮らしている。そのとき、知覚を通じて環境を構築することによって、逆に自分自身をもつくりあげている。だから、五感が変化し、知覚が変化すれば、自分という危うい存在も変わらずにはいられない。
『火星の人類学者』オリヴァーサックス/吉田利子

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# by favoriteworks | 2011-06-12 22:01 | 観る、読む
栗の片口皿
めずらしい片口皿は百貨店の伝統工芸展でみつけた。

職人さんと話を始めたら気持ちの半分以上は
持って行かれるのを知っていて、話してしまう。

お菓子でもチーズでも何でものせられる。
できれば人の手をかけた温かみのあるものを。

高松のクラフト・アリオカさんの栗の漆器。

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# by favoriteworks | 2011-06-03 18:37 | others
衣更え
6月から単衣(ひとえ)、盛夏は絽や紗の薄物で
どれだけ涼しげに装うことができるか
酔狂なんだか素頓狂なんだか、やせ我慢をしながら
趣向を凝らすのもまた、楽しみに思う季節

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# by favoriteworks | 2011-06-01 09:55 | 纏う
暮らしの哲学
言葉が人の心を動かすとは凄いことではないか、
言葉の力とは何の力なのか。
呪文も呪言も使えない常人としての我々は、
しかし言葉の力により日々人の心に働きかけ、
人の心を動かしている。
人の心とはそのまま宇宙だから、
心を動かすとは宇宙を動かす、
宇宙を変えることなのだ

『暮らしの哲学』池田晶子



彼女の晩年と同じ歳を生きながら
生と死について考える。

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# by favoriteworks | 2011-05-30 19:16 | 観る、読む
ただ一緒にいるだけで
犬たちは来し方行く末を思い煩わない。

群れの仲間で、ただこうして
一緒にいるだけでいつも
安心な気持ちなんだ。

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# by favoriteworks | 2011-05-14 11:30 | 想う
紫陽花の帯
梅雨入り前の袷の頃から最初の単衣まで
年に一度か二度の出番を待つ紫陽花の帯。

古びていて、薄らぼんやりした夢のような配色で
きものに合わせるのは簡単ではないのだけれど
譲り受けた時の想い出が捨てられない。
今年限りといいながら毎年締めている。

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# by favoriteworks | 2011-05-13 11:24 | 纏う
白夜に紡ぐ
花は散りその色となくながむれば
むなしき空にはるさめぞ降る (式子内親王)

雨の日に読んだ本に昔の歌を聞き
いにしえの空を見上げた人のことを想う。

日本の色の表現は心情も映しだす。
ほろびる、あせる、うつろう、さめる、
いにしえの歌人、あるいは染織家の表現に
心をとめた。

『白夜に紡ぐ』志村ふくみ
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# by favoriteworks | 2011-05-12 19:23 | 観る、読む
Kokopelli
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ネイティブアメリカンのホピ族の精霊、ココペリのお守りは
わたしのことをポカホンタスと呼ぶ友人から。

May there be good things in the future.







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# by favoriteworks | 2011-05-10 23:31 | others
CHAN LUU
友達の経営する小さなアクセサリー店は
古い一軒家で隠れ家のような造りになっている。
店を閉めるとますます隠れ家サロンの雰囲気を醸す。

エジプトやアメリカの古い民族のこと、犬達のこと、
音楽のような家具のこと、今を生きる術について。
お酒をのみながら、時を忘れて語り合う。

CHAN LUUのブレスレットは、店のものではないけれど
彼ら、年上のセンスある友達に「いいね!」と言われ
得意になっている。

腕時計をしなくなって久しい。

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# by favoriteworks | 2011-05-06 00:30 | 纏う
懐かしい場所で
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久しぶりのお蕎麦屋さん
突然、祭に巻き込まれたこと
神社で舞いを奉納する人たち

驟雨に降られながら
懐かしい場所を辿ったこと

これもいつか懐かしくなる
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# by favoriteworks | 2011-05-04 09:15 | 散歩
待合の読書
名前を呼ばれるまで
眠りに落ちるまで
冬から春まで

抱擁、あるいはライスには塩を/江國香織
やわらかなレタス/江國香織
ケンブリッジ・サーカス/柴田元幸
残酷人生論/池田晶子
知ることより考えること/池田晶子
ブッダの言葉/小池龍之介
煩悩リセット稽古帳/小池龍之介
喋々喃々/小川糸

辛いのから甘いのまで
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# by favoriteworks | 2011-04-08 20:11 | 観る、読む
MANDARINO VERDE
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青い蜜柑の香りのする石鹸を
枕元に置いておこうと思った










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# by favoriteworks | 2011-03-07 09:08 | others
涙止めの妙薬
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涙をこぼして
チョコレートを買ってもらうなんて甘過ぎる
大人の流儀に反する、と省みつつ

いまないたカラスがもう笑った







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# by favoriteworks | 2011-03-04 09:04 | food
夏の夢と冬の現
ついこの間、日傘を差して歩いた川べりで冷たい風にあたりながら、
ついこの間といってももう半年も前のことで、
夢のように時が流れてしまったなぁと思うのです。

ほおずき市、四万六千日に来ています、と母に送信したら
「梅園ですか。洗濯物をほしてきて、うれしいメールでした」
と返信がありました。
浅草、梅園のあんみつは、いつ一緒に食べたのだったか。

隅田川に出て、建設中の東京スカイツリーを撮って送信したら
「メールにて 田舎の母も 東京見物 幸女」
と返ってきたことを、それからひと月も経たずに、
もう二度と会えなくなってしまったことを、思い出せば、ますます
夢のような気持ちがするのです。

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今日も世の人に倣って、日々高くなっていくスカイツリーを
撮ろうとレンズを向けた先に、冬の日に咲く桜。

お花見には、甘いもの。長命寺の桜もち。

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# by favoriteworks | 2011-01-02 23:08 | 散歩
Jacob's Ladder
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薄明光線

その光を捉えることに夢中になる
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# by favoriteworks | 2010-09-19 23:24 | 散歩
無心に
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茄子と伏見とうがらし

ゆっくり、無心に料理をすると、静まる
夕焼けの入る台所に立つ、夏の夕方
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# by favoriteworks | 2010-08-24 22:23 | food
花々の写真
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何のために花々の写真を撮るのか

突然、思い出して号泣した

灼けるような陽射しの昼下がり
誰もいない植物園の、蓮池のほとりで
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# by favoriteworks | 2010-08-15 23:21 | 想う
裏窓の風景
子供の頃から本棚にその名を見慣れていながら
一度も読んだことはなかった、外山滋比古の本を、
この夏の新刊で初めて読む。

母が生きていたら、きっと読んだはず。
ところがどうやら、先を越されていたようで。

もう感想を話し合うことはできないけれど
わたしはこれから、母の読んだ本を辿る旅に出よう。

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# by favoriteworks | 2010-08-12 23:19 | 観る、読む
流れる言葉
声にならない言葉が水のように
溢れては消えていく

聞き流してくれてありがとう
ときどき、掬ってくれてありがとう

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# by favoriteworks | 2010-08-07 23:14 | 想う